田代ダムと中央新幹線関連地を現地視察

◆田代ダム

 田代ダムは大井川の湾曲部分を利用した施設。現在の大井川の本流は、掘削し流れを作った。

 平成17年12月末の水利権更新時期に河川維持流量が規定された。本水利権は10年毎の更新であるが、20年が主流と言われている。

河川維持量の放流方法は、大井川取水ダムの集水範囲に降った雨等が大井川に集まり大井川取水ダムに流れ込む。まず、流域の皆さんと決めた維持流量を放流。その後、維持流量を放流した後、決められた範囲で発電取水している。また、いくら川に水があっても許可取水量しか取水していない。

河川維持流量の調整は、大井川取水ダムに設置された維持流量放流ゲートの越流水深を一定にし、維持流量を確保し、越流水深は集水用取水口の制水ゲート開閉により調整。

取水量の調整は、集水用取水口制水ゲートを開閉し調整している。

◆リニア中央新幹線建設関連地

・発生土置き場(燕沢ツバクロサワ)

静岡工区の最大の発生土置き場。発生土370万リューベの内360万リューベを恒久的置き場として計画。その高さは70mとしている。静岡県庁東館の高さが65mであることから、その高さに脅威を感じる。また、この置き場は令和元年に発災した台風19号により土砂が堆積された上流部に位置していることも懸念される。

 ・発生土置き場(藤島沢フジシマサワ)

 静岡工区の重金属等を含む要対策土10万リューベの恒久的置き場として計画。対策土の周囲に二重遮水シートを敷設し、外部からの流水を遮断する構造とし、発生土からの重金属等の溶出を防止する計画。大井川から約20メートルの高さに計画していることから、増水しても影響ないとしているが、大井川流域外で処理するべきである。

これから、発生土計画についても注視し、是正を図るべきである。